【第19回】1日1つ、読むだけで分かる大学受験の教養365
学力を伸ばす方法
目的意識を忘れない
「今は何時間勉強したらいいですか?」「ネクステは何周したらいいですか?」などという質問がよくきます。ですがこれは本質ではありません。勉強は目的意識が重要なのです。
目的意識とは、行動の目的や理由のことです。なぜその勉強をするのかということです。これを意識しているとしてないとでは大きく変わります。
例えば、ネクステの目的意識は、志望校の文法問題を解けるようになるのがもちろんのこと、長文で使える文法の理解をすることです。そのためにはまず、ネクステの文法語法を全問正解にすべきですよね。なので、「何周したらいいですか?」という質問は的外れになってしまいます。人によって必要な周回数は違うので。
そして次は、その目的意識を念頭におきながら勉強法を考えます。ネクステであればまずは文法を全問正解にするのがゴールなので、そこから勉強法を逆算します。
私なら、まずは1周解いてみて、解けなかった問題とその原因を明確にします。そして解けなかった原因は2つに分けるのです。表現などの暗記不足か、文法事項の理解不足かのどちらかに。
そして2周目は問題を解かずに解説の方を周回します。暗記の周回と理解の周回の2回に分けてしていきます。暗記は単語帳の1秒1単語のように重要事項だけ赤シートで隠して高速で。そして理解はネットや総合英語を使いながらゆっくり丁寧に徹底的に。

全問周回が目的なので、そこまで最短で進められるように先に必要事項を暗記と理解するのです。毎回解くより解説を周回して8割ほど答えられる状態にする方が断然早いので。
解説を20周ほどして8割くらい覚えてきたら、以前解けなかった問題だけを解き直していきます。そこで間違えた原因を分析し、もう一度解説周回をし、2周目でまた解かなかった問題だけを解いていきます。そうやって解けなかった問題だけ解説周回と演習をしていって、潰していくのです。
これができればネクステの文法は2週間で余裕で終わります。一方、目的意識とそこから逆算した勉強法がなければ、ネクステに3ヶ月ほどかかり、なんとなく周回をするので、全問正解になりません。雲泥の差がつきます。私はこれを徹底したので逆転合格しました。

ちなみにネクステ文法はあれだけでは完璧にならないので、解き直しの復習と、全ターの大問2などを解いて新しい問題の復習もしていくといいでしょう。

また、解釈や長文をやっていく時に、文法事項で困ったら必ず丁寧に確認するようにしましょう。ここをサボる人が多いので。そうやっていけばさらに文法が固まっていきます。私はネクステを全問正解にした後、復習を一回もしませんでしたが、解釈と長文を丁寧にやったので気づけばセンターの文法問題で落とさなくなりました。

勉強の伸びはこういった細かい所で大きく差がつきます。
課題の克服
また、勉強は自分の課題を克服することも重要になります。目的意識や勉強法などの理想を学んだ上で勉強を進め、課題が出てきた時にそれを解決していくべきなのです。
例えば、英単語の勉強法の1秒1単語法は最高な勉強法ですが、デメリットがあります。それは場所で暗記をしてしまうことです。それが課題になります。
その課題が生まれたら、場所が関係ない単語アプリで勉強を進めていくべきなのです。単語カードを使ったり、友達に単語帳から問題を出してもらうことも効果的です。

また、英検で文法問題が苦手だということに気づいたら、同じ傾向の問題の演習量を増やすべきなのです。教え子にはそういったことをいつもアドバイスしています。

英語長文で類推が苦手であれば、やり方を調べて毎日の長文の読み込みの時にそれを練習しましょう。
速読力がないなら、毎日1万語音読を正しいやり方でやりましょう。

このように、課題を見つけてそれを解決していくことで伸びます。例えば、野球部に入ってるとして、打てない原因がバットの振り方にあるとします。なのに振り方を変えずにひたすら素振りをしても打てるようになりませんよね。
また、走るのが遅いとして、走るフォームがその原因であれば、そこを直すべきですよね。
勉強も同じで、原因を解決することで学力は伸びます。あなたは課題を見つけずになんとなく毎日同じことを進めていませんか?課題を解決するには、勉強法を変えていかないといけません。
課題が分からなければ、勉強法を調べることも重要です。英語長文の課題が分からなければ、私が考えた「7つの力」の記事を読むべきです。

最後に
目的と課題を意識して勉強すればとんでもないスピードで進めます。しかしこれは、塾で言われたことをやってるだけではできないのです。
例えば解釈の参考書はただsvocを振ればいいのではなく、svocを一瞬で理解する構文解釈力を磨くために50回音読を推奨しています。

これもただ50回音読をするのではなく、解説のことやそれ以上の文法事項を毎回完璧に意識することで効果が爆上がりします。目的は長文の速読力を上げることです。svocの把握と和訳を同時に一瞬でできるようにするためです。
これは言われたことをこなしてるだけでは出来ません。
また、課題の克服も言われたことをこなすだけじゃできません。普通の塾のカリキュラムにはそれが入っていないのです。課題は勉強を進めるうちに生まれてきます。なので勉強法の修正が必要ですよね。ですが最初から定まっていますし、毎日のノルマまで決まっています。
それでは課題を克服する時間が全くありません。本当は人によって課題は変わるのでそれに対応すべきなのです。日本史の漢字が苦手であればその克服をすべきですよね。
なので、常に自分でも考えていく必要があります。私はそれを一人でやっていたので独学で早稲田に受かりました。教え子にもいつも考えてもらっています。
これができれば勉強は余裕でできるようになります。思考をサボらず、やるべき勉強を明確にできれば怖いものはどんどん無くなります。無闇に進めるのではなく、思考をしていきましょう。






