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歴史総合の勉強法とは?早稲田卒がカンタン解説!参考書ルートも紹介。

川田来夢

歴史総合の勉強法とは?早稲田卒がカンタン解説!参考書ルートも紹介。

歴史総合とは

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こんにちは、独学1年で偏差値36から早稲田に逆転合格したライムです。

「歴史総合ってどう勉強すればいいの?」と思っていませんか?

今回の記事は歴史総合の特徴や勉強法を誰にでも分かるようにカンタンにまとめました。

ライム
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この記事は以下のような人におすすめ!

  • 歴史総合の特徴を知りたい
  • その勉強法を知りたい
  • 短期間で効率的に伸ばしたい
  • 何ヶ月で終わるのか目処をつけたい

この記事を読めば、歴史総合の勉強の仕方が分かります。

そして、勉強法が定着してない現在、周りと差をつけることができるでしょう。

私は日本史ですが、3ヶ月でゼロから偏差値が63まで上がりました。そして半年で70近くまで上昇しました。

教え子もゼロから慶應に行ったり、高3の7月からMARCHに滑り込んでいます。

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そんな勉強法を応用したものなので、短期間で伸びると思いますよ。

それでは、どうぞ!

歴史総合の特徴

簡単に言えば、歴史総合は「近代以降」の世界史と日本史の両方を学ぶ学問となります。

しかし従来の単純暗記をすれば取れるような問題は少なく、さまざまな理由が問われたり、資料を読み取る問題が増えています。

丸暗記だけではなく流れを深く理解したり、用語ごとのつながりを深く理解する必要が出てきます。

具体的に言えば以下の3つをよく問われるようになります。

  • 理由
  • 枠組み
  • 流れ
ライム
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よく分からないと思うので、具体例を見ていきましょう。

試作問題を見てわかること

歴史総合には製作者側が作った試作問題というものがあります。

共通テストはこれがゴールとなるので、これを分析したほうが良いと思います。

見たところやはり、用語を単体で問うのではなく、流れの中での用語を問いてきます。

ライム
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実際に問題を見ながら解説しますが、疲れるので嫌になったら下の勉強法を見にいきましょう!

例えば第1問の問1はこういった問題となっております。

問1(表の中にヒントがある用語の問題)

参照:試作問題

空欄(ア)の選択肢は、「石油」と「石炭」でした。どちらかを選ぶ問題です。

ヒントは、1850~70年の蒸気船で使われていたのはどっちかということですよね。

石油が主に使われるようになったのは戦後の「1950年」ほどに中東で潤沢な「石油」が見つかってからですよね。

そういった年号と用語が結びついていれば簡単に解けます。これが流れを意識した勉強です。

また、エネルギー革命という枠組みを意識することも重要です。

18世紀の産業革命において、薪や木炭から石炭へ変わりましたよね。そして、1950年代にも石炭から石油へのエネルギー革命が再び行われました。

教科書や一問一答ではこれらを全く違うページで学習しますよね。それを結びつけましょう。

ライム
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用語だけを覚えずに、用語と年代を結びつけることがかなり重要です!

問2(流れの問題)

参照:試作問題

これは問題の聞き方がややこしくて、みんなが嫌になると思うのでまとめます。

要は、「沿海州の時期と資料1,2の出来事を年代順に並べろ」ということです。

参照:試作問題

解き方としては、まず資料1と2を読み、1は「樺太千島交換条約」のことで、2は「ラクスマン来航」のことだと把握する必要があります。

ちなみに、下線部aは読みましたが、読んだ意味はありませんでした(笑)

何を問われているのか正確に把握する読解力も、さらに必要になるのが探究や歴史総合です。

これは流れの問題ですね。

この頃のロシアは凍らない港を求め、黒海やバルト海、西アジアに進出していましたが、アヘン戦争で弱体化した中国に漬け込み、アロー戦争に乗っかり沿海州を獲得しましたよね。

そしてさらに東に行き、日本から樺太を獲得しました。

参照:Try iT

こういった西から東への流れが分かっていれば、「沿海州→樺太」という順番は分かりますよね。

こういった流れを学ぶことはかなり重要です。

あとはラクスマンの来た時期を覚えていれば解けます。

また、年号を覚えていれば楽ですよ。ラクスマンは1792年で、沿海州を獲得したて北京条約は1860年、樺太・千島交換条約は1875年なので。

年号を覚えていれば流れの問題は一瞬で解けます。流れの問題は増えたので、年号の重要性は上がりましたね。流れと年号の両方を学びましょう。

「ロシアが北京条約で獲得した所は?」「沿海州!」という一問一答で用語だけ覚えても解けませんよね。「樺太千島交換条約」と「ラクスマンの来航」という別の用語と結びつけることで、解けるようになります。

ライム
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用語を流れの中で覚えると、こういった問題が解けます。

問3(新形式の読み取り問題)

参照:試作問題

これは今までにない新しい形式ですね。読解力を問われる問題です。最悪、歴史を学んでいなくても解けます。

実際に解いてみてもいいかもしれません。解説は適当な画像の下に書いていきます。

これは実際に読んでみると、

「同地方が太平洋に面する地の利から,人々の関心は自然と商業分野の拡大に向けられた。」

と書かれていますよね。そして、こう書かれます。

「世界の交通路となるに違いないことは十分明白であった」

交通路になれば、アメリカの港を経由する船も増えるので、アジアとヨーロッパとの貿易も増えますよね。

これはメリットですよね。そしてこういった商業に関して人々は関心を向けています。

なのでXの「警戒」は間違っています。「関心」を向けているので。

Yは「大陸横断鉄道」が本文不在ですが、実は納得できます。

ライム
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類推問題では本文不在でも正解になる可能性があるので注意しましょう。これは解き方のテクニックです。

歴史を知っていれば納得できます。少し難しい話をしますので、まだ勉強してない人は読み飛ばしましょう。

参照:世界の歴史マップ

コロンブス以降、西欧がアメリカに到達したのはアメリカの東側ですよね。

ヨーロッパから大西洋を渡ってきたので。なので、最初に栄えていたのはニューヨークなどの東側です。

そして、西側のカリフォルニアが発展してきたのは1848年のゴールドラッシュ以降ですよね。

なので、もし、太平洋とカリフォルニアの貿易が増加しても、カリフォルニアとアメリカの東側が結びついていなければアメリカ全体は発達しません。

また、カリフォルニアは世界各国から移住者が増えたばかりだし、ほとんどが金山に行くので産業は発達していません。

なので、大陸横断鉄道によってアメリカ東部の生産品をカリフォルニアに運び、太平洋との貿易が増えればアメリカ経済は発展しますよね。そこまで類推できれば、正解だと分かります。

ただ、Xが不正解だと言い切れれば消去法でYにしてもいいと思います。

ライム
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一応Xは資料から読み取れますが、歴史を理解している方が正解しやすくなります。

難易度

新課程となり、問題が変わってくるので不安になりますよね。その中で難易度はどうなるんだろうと考えることもあるでしょう。

結論から言うと、歴史総合は正直そこまで難しくないです。正しい勉強法を手に入れれば怯える必要は一切ありません。

簡単な理由は以下の3つとなります。

  • 難しい用語が出ないから
  • 範囲が狭いから
  • 読み取り問題が増えたから

まず、頻出用語とその周辺知識の理解でいいので、以前のような難しい用語の一問一答の高頻度の復習がなくなります。

難しい用語を丸暗記するより、意味のある流れを理解するほうが忘れにくいので、勉強が楽になりますよ。

用語の整理ができれば簡単に解けます。私は昔から整理をしていたので、世界史の知識が出なければ、同じような問題は取れていたと思います。

なので、私からすれば難問が無くなった分軽く世界史のことを学ぶだけで済みます。

しかもその範囲近代以降の重要な部分に絞られているので、正直狭いです。

探究科目ですでに近代以降を学んでいれば、その流れに少し肉付けしていくだけで十分です。

そして、読み取り問題が増えたと言うことは、考えれば分かる問題が増えたと言うことです。

必要最低限の予備知識と、国語や英語で培った読解力があれば取れる問題が多いです。

しかも、大きく変わった後の初年度の入試は簡単になるという傾向があります。実際に共通テストもそうでした。

これは個人的な感想ですが、「新課程はリスクだ」と言って、今年は浪人する人が減ったと思うのでチャンスだと思います。

始める時期

結論から言うと、始める時期は探究の勉強が一通り済んだ後がいいと思います。

その理由の一つ目は、配点が低いからです。試作問題を見たところ、大問が6つありましたが歴史総合はそのうちの一つしかありませんでした。

そして2つ目は、参考書が出揃ってないと言うことも理由に上がります。特に、今はまだ問題集がないので演習不足になる可能性もあります。

ただ、遅くなりすぎるのも良くないと思うのでなるべく早く探究の方を片付ける計画を立てましょう。遅くとも秋までには始めたいですね。夏に始められたら順調だと思います。

必要な期間

探究の勉強の後にやるとすれば、3ヶ月ほどみっちりやれば伸びることでしょう。

ただ、探求もそうですが歴史総合は勉強法がかなり重要になってきますのでそこを深ぼって学んでいきましょう。

参考書ルートと勉強法

流れと枠組み

まずはこれらで概要を掴みましょう。世界史探究の人は青の方で、日本史の人は赤の方を使いましょう。

先に薄い教材で簡単に流れを掴んでおくことが歴史の勉強の鍵となります。

流れを理解した上で、次の通史の勉強に入ることで、流れの中に細かい用語を入れていくことができます。

歴史の勉強は、今どの時代のを学んでいるのかを常に意識するようにしましょう。

勉強法としては、まずは理解するだけでいいので範囲を絞って数周読みましょう。

重要なことは、一気に全部の範囲を読むのではなく、狭い範囲に絞って、次の通史に入ることです。学んだ範囲と同じ範囲を次の教材で学んでいきましょう。

合計10周は軽く読めるといいですね。

この教材には勉強法も書いてあるのでそこもじっくり読みましょう。かなりいい分析がされています。

よくわかる歴史総合

次は少し詳しくなった教材で流れを学んでいきましょう。これが私のいう通史に該当する教材です。

教科書や他の教材でも構いませんが、この教材は見やすくて簡単なのでこれにしました。

歴史総合は難しい用語を覚えるよりも重要用語に絞ったほうが効率がいいのでこれがおすすめです。

これを受験では教科書の内容もたくさん出てくると思うので、これを学んだ後に教科書を数周することも効果的でしょう。

勉強法としては、先ほどの流れをざっくり学んだ範囲をこれで深く理解します。

読みながら、よく問われる理由や流れに意識を向けていきましょう。どんな問題が問われるのかを意識した上で読んでいくことがかなり重要になってきます。

これも、合計10周は読むといいでしょう。

スマホでまるっと攻略歴史総合

歴史総合になり暗記は減りましたが、最低限の暗記は必要になります。

やはり一問一答や問題集などでアウトプットをしていったほうが定着しやすいので、現時点ではこれをオススメしています。

また、いい教材が出たら更新させていただきますね。

これは図解で流れを整理した後にスマホで一問一答を解けます。これで用語を定着させていくといいでしょう。

通史まで進めたらすぐにこれに入り、問題演習をしていきましょう。そうやって通史までやった範囲を覚えていきつつ、次の時代に進み、前の範囲も復習していくといいと思います。

さらに、最後は時代をシャッフルで解くことでいつ問われても解けるようになります。

問題集

さらに、歴史の勉強では一問一答で覚えた後に問題集で演習を重ねると知識がもっと定着されていきます。

先ほどの通史の参考書の問題集版があるのでそちらで問題演習をしていきましょう。

通史や一問一答をやった範囲を解き進めていきましょう。

これはネクステなどと同じように全問正解を目指すといいでしょう。1周目に解けない問題にチェックをしておいて、2周目以降は解けなかった問題のみ解き進めていきます。

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また、こういった問題集は解説が有益なことも多いので、気になったところに線を引いて、チェックをつけたところだけ10周ほど読み込むこともいいと思います。

最後に

ここまでで紹介したのは共通レベルの簡単な問題までしか対応していないので、もっとハイレベルを目指す方はこれを軸に参考書を増やしていくといいでしょう。

また、歴史総合は問題演習がかなり重要になります。共通の試作問題や東進など予備校の予想問題を解いて自分の苦手な問題を見つけましょう。

読み取りが苦手であれば国語力を伸ばしたり、資料問題を多く解くことが必要になります。

地図を使う問題が苦手な場合は、通史や一問一答をやりながら地名が出てきたら必ず確認すると言うことも重要です。

「なぜ?」という切り口の問題が苦手であれば大学の先生と学ぶ初めての歴史総合という教材を読み進めるといいでしょう。

時間がある人は通史と暗記が終わり次第、この教材も読みたいですね。

こうやって、基本的な勉強に加え、問題を解いてそれを補う対処療法的な勉強をしていくことも重要です。

ただ、これだけでなく細かい勉強法のコツはいくらでもあるので常に勉強法に関しては模索していきましょう。

コツは多ければ多いほど、勉強の効率が上がっていきます。そのコツを手に入れるなら早いほどいいですね。

先に試行錯誤した人の勉強法を真似しまくるのが逆転合格の秘訣です。

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早慶逆転塾代表
高校偏差値54の平凡高校から1年間毎日12時間以上独学で勉強し、全国偏差値36から早稲田大学社会科学部に逆転合格。 社会人1年目から弊塾を運営し、4年目に入る。累計生徒数は50人を超え、早慶両校へ逆転合格させた実績あり。100人以上早慶へ逆転合格してもらうべく、日々指導中。

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